映写
映画の場合には残像現象を利用して動きおよびコンティニュイティ(連続性)の錯覚を引き起こすような速さで断続的に映し出し、動画として見せる。以下ではこれについて述べる。
サイレント映画時代の映像は毎秒16フレーム(16コマ)投影された。そして、サウンドが加えられると動きが滑らかで音質も優れた毎秒24フレーム(24コマ)になった。
比較的最近まで、プログラムを取り仕切るために、映画館の1つの映写室に1人の熟練した映写技師を必要としていた。その主な理由はフィーチャー映画(長編映画)がフィルムの標準リール1本以上の長さで上映されるために、同調させた2台の映写機を用いて上映中の中断を避けたからである。
映写技師は、リールの交換やフィルムの装填といった本来の職務に加えて、上映中に破断したフイルムの接着補修、高温を発する映写機と電源の保守点検、さらに観客席の照明や音響効果などといった複雑な仕事に責任を持っていた。映写技師になるには、これらの技術講習会を受講する義務があった。
昭和20年代から30年代前半まで、夏休みの学校の校庭などで夜間、16ミリフイルムのアニメやニュースを映写する移動映画会が開催され、夏の風物詩となっていた時期があった。
教育用の16ミリフイルム作品も多く製作され、都道府県の教育委員会にはそれらのフイルムを学校や社会教育団体に貸し出すライブラリが設置されていた。ライブラリを利用する16ミリ映写技師のための講習会もあり、教員たちがなかば義務的に参加させられていたが、これは高価なフイルムを誤操作で損傷させないためであった。
今日、ほとんどのマルチプレックスでは、多くのスクリーンでの映写を1つの自動化装置(特にプラッターシステムと呼ばれることもある)によってコントロールしている。また自動化装置はフィルム自体に仕掛けられた信号によって映画館の音響と照明システムをコントロールするシステムをそなえている。
自動化によってその他の映写技術も大部分が自動化された。例えば異なるアスペクト比を出すための映写機のアパーチャーのマスキングもそうである。
近年は媒体がフィルムに代わりデジタルデータに、映写機もプロジェクタなどに代わりつつあり、このような機材を用いたデジタル投影に代わりつつある。
一般的に言って、映写技師の必要性を失いつつあり、コンピュータ技師のサービスを必要としている。

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